娘さんの成人式の絆画が完成する前に、旦那さまを亡くされた奥さまからの2枚目のご依頼でした。「板前だった旦那と娘が仲良く一緒にいる姿を描いてほしい」という願いを、お店のカウンターでお二人がお寿司を握っている姿で描きました。
つけ過ぎたわさびを笑いながら取ってあげている様子を、使い込んで小さくなった包丁や亡くなる前に奥さまから贈られたお花、そして娘さんの振袖姿の絆画とともに描きました。
ご遺族の感想
オレンジの箱を開けた瞬間 二人の笑い声が聞こえてきそうな満面の笑みの娘と主人が現れました。
「こうして二人で居させてあげたかった」思わず言葉が出て涙が溢れました。娘の後を追うように4ヶ月後に旅立った主人が最後に残してくれた言葉が「莉未のことは俺に任せておけ」でした。
娘が7月12日主人が11月12日、これは偶然なのでしょうか。
娘を想いながら逝った主人の強い意思のような気がしてなりません。
だからこそ「二人の笑顔の絆画を描いて欲しい」それが私の願いでした。
きっと今頃主人と娘はこの絆画のように笑顔で居てくれると私は信じています。
そして今、私は「手料理あか莉」と言うお店を始めました。
あか莉では毎日絆画の二人がお客様をお迎えしてくれています。お店の話が出た時に少しの不安はありましたが二人と一緒ならそれも怖くないと凄く前向きに捉えられたのを今でも覚えています。
いつか主人と娘に逢えた時良く頑張ったねと言われるように日々大切に生きて行きます。
最後に私の願い通りの二人に逢わせてくれた大村順さんに心から感謝します。
ありがとうございました。
●手料理 あか莉
三重県四日市市諏訪栄町8−6
みそのビル
059-351-5060
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