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大切な人を亡くしたご族のその
遺後の授業
はじめたきっかけ
絆画をご依頼いただくご遺族の半分以上が、大切な方を自死で亡くされています。
その中でも特に10代20代の方が多く、お子さんを失った親御さんは様々な後悔を抱えています。
僕自身が自死やいじめの善悪を判断することはできませんが、後悔されるご遺族を1組でも減らしたいという想いから、絆画作家として子どもたちにいのちの大切さを伝える「いのちの授業」の活動を2021年から始めることにしました。
絆画について
過去に亡くなられた方の「現在のお顔」を想像し、ご遺族と一緒に生きていればいつかきっと迎えるはずだった「未来(今)の思い出」を描きます。生きていれば高校の入学式、生きていれば20歳の成人式、そのお姿を絆画(きずなえ)は描くことができます。その当たり前にあったはずのすべての思い出を、果たしたかったたくさんの夢や願いを、幸せな日々を絵の中で紡ぎます。
講演内容について
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1.絆画の展示
1限分または2限分のお時間をいただき、前半は生徒さんたちに展示した絆画を自由にご覧いただいています。自死や事故、病気などで大切なお子様を亡くされたご遺族の実際の絆画(複写)を、絵を依頼された経緯、受取った時のご感想、そしてご遺族の皆さんから今を生きる子どもたちへの綴った「いのちのメッセージ」も合わせて展示させていただきます。絆画の展示期間は公演終了後数日間、ご希望により延長可能です。保護者の方々にもご覧いただけたら幸いです。
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2.講演会
後半は少し休憩を挟んで、講演に移らせていただきます。絆画とは何か?そしてこの活動をはじめようと思ったきっかけからお話しします。そして、実際のご遺族の皆さんがご依頼に至った経緯や絆画に込めた想いなどのお話を通して、絆画作家としての視点から感じたいのちの大切さをお伝えします。講演後は、子どもたちからの質問に答える時間をいただいています。また絆画展の展示と講演会はご希望により、順番を前後することも可能です。
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校長先生からの推薦状

2020年8月に大村先生の個展で絆画を拝見し、亡くなられた方が、もし生きていれば成人式や結婚等という、ご遺族の方の思いを叶える素晴らしい作品にふれ、心が温かくなりました。しかし、反面、心が締め付けられる思いがしました。

それは、長い教師経験の中で、病気や交通事故、他の理由で子供の死を経験しており、ニュースでは、小中高校生の自殺が増えていることを知り、とても悲しい思いがあったからです。子供たちが生きていく未来は、新型コロナウイルスを例として、今までの知識や経験だけでは、予測ができないことが起きるでしょう。

子供たちが将来、困難な問題に直面して悩んだときに、大村先生の「いのちの授業」を思い出し、自分や仲間を大切にして、未来を自分らしく生き抜いていってほしいという強い思いから、この授業を依頼させていただきました。

担任として、生きることについて学級で話はしますが、死について子供たちに話したことはありませんでした。この授業で、死について子供たちへの話し方・伝え方を学ぶことができました。

大村先生とご遺族の方とがつながっているので、言葉に重みがありました。死にはいろいろな死があり、ご遺族の方の思いにふれて、その悲しみが心に深く突きささりました。子供たちは、死についてしっかり受け止めていたと思います。

絆画は、どれも笑顔ですがご遺族の方のメッセージを読んでから見ると、絵に込められている、命の大切さやご遺族の方の思いが伝わりました。

大村先生の話を聞いてから、絆画を見ると心にぐっとくるものが大きかったです。大村先生と子供たちの距離が近いからこそ、子供たちの心に響いたと感じました。

子供たちの感想は、「今、生きていることを当たり前に思わないで、精一杯生きたと思えるようにしたい。」「人の命をなくしてしまう、いじめを絶対しないようにと思った。」等、自分だけでなく周りの人の命の大切さを再認識させる、とても良い機会となりました。

子供たちの生活アンケートを見ると、自分に得意なことがない。人の役に立っていない等、自己有用感の低い子供がいます。いじめについても、過去に、いじめられたことがある子供が半数近くおり、つらい思いや自分に自信を無くしたことにより生きる力が奪われ、不登校や自傷行為、自死を考えたりすることにつながる可能性は、十分に考えられます。

生きる大切さを子供たちに伝えるために、教師として何ができるかを模索してみえる先生方は、とても多いと思います。大村先生の生と死に向き合い、命を大切にするお話や絆画、ご遺族からのメッセージをぜひ子供たちの繊細な心に届けていただき、子供たちが未来を生き抜くことができる一助としていただきたいと思います。

 

 

 

北名古屋市立白木小学校 校長 今田靖嗣

ご依頼前の確認事項
絆画作家の大村まで直接お問い合わせください。
とても敏感な内容のため、講演後は先生方から生徒の皆さんへのフォローが
重要となりますので、この点のみご理解ください。
地域は問いません。
ご縁をいただければどこへでもお伺いします。
講演料
絆画のご依頼でいただいた金額の一部と
活動に共感してくださった皆様からの寄付で活動していますので

ご用意いただける分だけで構いません。

大切なお子さんを亡くされたご遺族の「その後」のお話が
ひとりでも多くの子どもの未来に繋がるようお声がけいただけたら幸いです。
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